年功序列に意味はあるのか?



2019年にトヨタ自動車の豊田社長が『雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた』と述べられました。


それまで薄々とは感じていた『終身雇用の崩壊』が、豊田社長の発言を機に、一気に現実味を帯びてきた感じがします。


更には、『終身雇用の崩壊』に合わせて『年功序列』に対しても疑問が投げかけられています。


その背景には、働き方の多様性・フリーランスでの活動・転職・ジョブ型雇用と、原因や要因は様々ですが、一昔前の『年功序列』による企業体制にも陰りが出てきている気がします。


年功序列は企業としてもマネジメントからしても、とても楽です。


能力に紐付いた昇進・昇格ではなく、在籍している年数と年齢で肩書を与えることができるので、企業からすれば『長くいてくれたらポジションを用意するよ』と言えて、当事者も『在籍していれば、昇進できる』という、お互いにwin-winな主従の関係性がありました。


しかしそれにより弊害もあります。


年齢と在籍の年数を評価しているので、その人の能力とポジションが合っていない場合があります。


例えば、プレイヤーとしてとても優秀な人が、マネジメントのポジションに就いたからと言って、必ずしもマネジメントも優秀とは限りません。


本人にマネジメントのポジションで働くという思考と行動がないと、いつまでたってもプレイヤーで輝いていた時の自分の価値観だけで部下を指導してしまいがちになります。


また、能力不足のまま年齢だけで昇進した人も、そのポジションで期待されている能力が不足していることから、本来のその人の強みを活かせない仕事に就くこともあります。


ただ、本人の意志とは無関係な仕事にも関わらず、結果が出ないことは本人の努力不足のせいにし、気合と根性の精神論が出来上がったのが、今日の日本の企業体質ではないでしょうか。


しかし、そんな企業体質も今の時代にはそぐわない環境になっています。


そこには先程も書いた、働き方の多様性・フリーランスでの活動・転職・ジョブ型雇用なども関連してきています。


特に、僕がこれまで5回の転職を行ってきたので、様々な組織を体験してきました。


スキルが物を言う職人気質の技術屋
ガテン系の運送業
ゴリゴリの営業企業
ほぼ20代しかいないベンチャー
グループの数すら把握できない規模の企業
1年で社員数が2倍になりほぼ合ったことのない人ばかりの企業



その中で、僕より年齢が上の上司もいれば、年齢が上だけど部下になる人もいたり、女性が上司の時もあれば、一回り下に離れた女性が上司になる事もありました。


これだけ業界・職種・組織・ポジション・老若男女を経験していると、年齢や性別での年功序列による肩書やポジションって、本当に意味がないんだなと気付かされました。


年齢を重ねた経験が素晴らしい人もいらっしゃれば、ただ歳を取っただけでそのポジションいてスキルが無い人もいらっしゃいましたし、年齢は下でもめちゃめちゃ仕事ができて尊敬すらする後輩もいれば、男性顔負けで成果を出される女性もいました。


つまり、仕事ができるできないは、ポジション・年齢・性別に関係はなく、だからこそこれまでの様な『年功序列』には意味がなくなってきているなと、僕自信が感じています。


あなたは『年功序列』について、どう思うでしょうか?


ではまた!

前の記事

結局は気合と根性