分かりあえなさを分かりあう



人と人が意見の交換をする時に、毎回全てがうまくいくとは限りません。


時には前提や認識の違いから意見が合わず、その場がまとまらないで終わってしまうという事は、誰しもが一度は経験されたことがあるのではないでしょうか?


なぜお互いがお互いを分かりあえないのか?


そこには『価値観の違い』があると感じています。


特にルールや法律で決められている事は、多くの人の共通認識となっているので、それを破ると自分に罰則がある事から、わざわざ破ろうと思わないですよね。


だからこそ、ルールや法律で決められたことに対しては、意見交換はしてもおそらく議論にはなりづらく、分かりあいやすいと思います。


では、そのルールや法律以外のところはどうか?


例えば、マナーやモラルと呼ばれるところは、その人の『価値観』によるところが大きいです。


そしてその『価値観』は、それまでの人生での思考や行動から得られる経験や体験であったり、自分の大切にしている想いや信念や志で形成されています。

つまり、一人ひとりに違いがあるように、『価値観』にも違いがあります。


おそらくこの『価値観の違い』こそが、お互いの分かりあえなさに繋がっているのではないでしょうか?


AさんにはAさんの、考えや思いがあります。

BさんにはBさんの、考えや思いがあります。


そこでの議論で、ルールや法律は問題ないのに話がかみ合わない時は、往々にしてそもそもの前提での認識のズレがあるのか、価値観の違いで分かりあえないのかで、話が平行線のまま決まらないという事があります。


ここでやってしまいがちなのは、Aさんの答えである『A´』と、Bさんの答えである『B´』の『どちらが正しいのか?』を議論してしまう事です。


価値観に違いがあるのは当然のことです。


そして、その価値観に基づいて『私はこう思う』と意見を述べることは素晴らしい事です。


だからこそ、『自分の意見は正しく、自分と違う意見は全て間違えだ』という凝り固まった思考にもなりやすくなります。


AさんにはAさんの、考えや思いや価値観があります。

BさんにはBさんの、考えや思いや価値観があります。


つまり、どちらも正解であり、どちらも間違えではないのです。


僕の好きな言葉で『違いは違いであって、間違いではない』(by 川原卓巳さん)の言葉があります。


この言葉の通り、自分と相手との価値観の違いは、違いであって間違えではないのです。


ではどうしたら、その価値観の違いを分かりあえるのか?そして認めあえるのか?


これは、諦めないで対話をするしかないです。


ただし、間違えた対話をすると余計にこじれます。


間違えた対話とは『普通・常識・あたりまえ』という単語を出すことです。

  • 世間では普通の事
  • 常識的に考えておかしい
  • こんな事はあたりまえだ


これらは、対話の中では間違った言葉たちです。

なぜならば、Aさんにとっては『普通で常識であたりまえの事』でも、BさんにとってはAさんと違う『普通で常識であたりまえの事』があります。


さらには『普通の人・世間・世の中・多くの人』などの言葉は、主語が大きすぎてなんの情報にもなりません。

それこそ、何人中何人からこの様な意見が上がっています、というエビデンス(証拠・根拠)を用意する必要があります。


あたかも自分の意見だけでなく、不特定多数の人も言ってますよというのは、信じようがありませんので、対話の中に持ち込むのはやめた方がいいです。



では、対話におけるゴールとは何なのか?


それは『A´』か『B´』のどちらか?というゴールではなく、『A´』と『B´』を合わせた新しい『C´』というゴールに辿り着くことです!


では『C´』というゴールに辿り着くためには何が必要かというと、対話なんです。


しかも、諦めない対話。


では、どうしたら諦めない対話ができるかというと、お互いの違いを否定・批判するのではなく、違いを分かりあい違いを認めあい、でも自分の意思や想いは曲げずに、新しい『C´』を見つけていく事です。


分かりあえない事を、分かりあえないままにするのは簡単です。


しかし分かりあえない先に、新しいゴールはありません。


分かりあえないからこそ、分かりあえるための対話をしていきましょう!


ではまた!

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